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店舗家具 インテリアの選び方
お店独自のイメージを固定する
飲食店を開業するに辺り、オーナーの中には独自のこだわりを持っている人もいます。 例として上げると、自身で手作りしたものをインテリアとして店内に飾る、などのことです。 特にカフェといったお洒落な空間を演出するのも経営者の手腕とも言えるお店では、そうした独創性が発揮されやすいそうです。 個人営業のお店もそうですが、チェーン店の中にはお店の雰囲気を壊さない程度に、市販で買ったインテリアを飾っている、というお店も時々見かけます。 店舗経営者になるというのは、ただ椅子やテーブルなどを購入し、日々の売上を記録していくだけでは味気ない毎日になってしまいます。 そうならないように、様々な取り組みを実施している飲食店も多く見られます。
今回はそんなお店の色を決めている、女性に大人気の飲食店『ラケル』に焦点を絞ってお店独自のインテリアを分析していきます。
例として
ラケルという飲食店はオムライス・オムレツ料理に特化した飲食店で、関東圏を始めとする西日本各地に店舗展開している企業です。 知っている方はご存知かと思いますが、特に女性人気が高く、来店するのも女性客が中心となっています。 そんなラケルにて使用されているインテリアは、見る人が見れば虜にする魅力を持っているのです。 基本的なコンセプトとして、
イギリスの田園風景をイメージした内装
がモデルとなっており、女性店員の制服もそれに合わせて赤チェックのワンピーススタイルとなっています。 この制服を着たいがためにアルバイトに応募する人も多いとのこと。 そんなラケルのインテリアで特徴的なのが、『不思議の国のアリス』の柄が描かれた食器を利用しています。
アリスを感じられる店内
不思議の国のアリスといえば舞台はまさにイギリス、そのため店内の雰囲気を固定するためには最適なアイテムだったのです。 食事に使用されるお皿を始め、テーブル席にセッティングされている砂糖や塩といった調味料が入っている容器も、全てアリスづくしとなっています。
このようにラケルの徹底した『イギリスという国の印象を肌身離さず感じ取れるインテリアの統一感』は、人に絶対的なイメージをもたらしてくれます。 これがひいては飲食店としての人気を勝ち取りやすくなり、顧客がまた来店したいと思える原動力に繋がっていくのです。 もちろんこれだけで客数が増えるとは言い切れないものの、インテリアとしての活用手段は非常に最適といえます。 ここまでこだわりを持った店内のイメージを演出・創造したチェーン店もそうそうないでしょう。
人によっては
但し強すぎるイメージが引き起こすものは長所ばかりではなく、短所も引き出します。 一番多く見かけるのが、店内で使用されている食器類を『お金を出すから譲ってくれ』と言い出すお客さんが出て来る問題です。 しかもこのアリスグッズに関して言えば、一般市場でも高い人気を保持しており、入手が難しいと言われている商品なのも関係しています。
同様の、マクミランアリスシリーズを用いた関連グッズはインターネットの通販サイトではほとんどが完売、いつ再入荷するかは未定と不動を築いているほど。 印象が良すぎるほど欲しがるお客さんも出てくる事もあれば、中には盗んでしまうという最悪のケースに発展することも度々確認できます。
飲食店の開業において店内イメージの構築は非常に重要な作業です。 ですがインテリアの人気が出ると不測の問題が出てくる可能性もあるため、注意が必要となります。
まとめ
店舗家具のほとんどが市場で販売されているものを使用している、これもまた1つの手段です。 ですが飲食店経営をするに辺り、どうしても自身のイメージにあったお店を作りたいとするにはやはり『一貫したテーマ』をきちんと定めているかが問題となります。 ラケルのようにイギリスの田園風景をテーマにし、更に児童文学として往年の作品となっている不思議の国のアリスを使用した食器を活用するなど、徹底したテーマが読み取れます。
つい最近ではこちらも文学作品として有名な『ピーター・ラビット』を取り入れた、日本初の飲食店をオープンするなど意欲的な企業精神も感じられます。 飲食店の開業においてここまで実直したお店も少ないでしょう。 オープンするに辺り、ただ既存の情報にばかり捕われるのではなく、こうした何か自分のお店だからこそ出来るオリジナルのインテリア作りをしてみる、というのはいかがでしょうか。
